「自己責任」のコロナ感染者でも責任を持って診察する医療現場の誇り
今年も新年度が始まりました。
例年と違い、現在は新型コロナウイルスによって世界中が落ち着かない状況です。
医療機関で働く個人としても仕事が忙しく落ち着きません。
こういう大きな出来事があると、人々の価値観に変化が起こりやすくなります。
その中で今私が今感じていることについて少し書いてみたいと思います。
新型コロナウイルスによる経済、仕事への不安
新型コロナウイルスは、日本国内でも様々な影響が出ています。
・外出の自粛、経済の停滞
・東京五輪を始めとしたイベントの中止
・企業の経営苦、倒産、休業
・有名人の相次ぐ感染やアベノマスク
・その他いろいろ…
7都市に緊急事態宣言が出されました。
外出自粛や自宅待機、テレワークなどにより、人々が外に出て消費活動をする機会が減少しました。
国民のできることは限られてくるので、消費に偏りが見えます。
それぞれの業界で生産中止や休業など、事業活動が停滞せざるを得ない状況でもあります。
労働者にとっても仕事が減る、売上が減る、給料が減る可能性は高いです。
事業の存続すら危うい人もいます。
働くことへの不安もたくさんあるでしょう。
今まで通り当たり前に仕事ができるような状況ではありません。
「人のために」多忙な医療業界への誇り
私が働くのは医療業界です。
この状況だからこそ忙しく、例年と比べて毎日残業ばかりです。
私は、医療の最前線で働く方々と肩を並べながら必要備品の確保や行政とのやりとり、職員の子供の一時保育対応など、イレギュラー業務と通常業務に追われています。
正直疲れが取れませんが、気持ちはそこまで苦痛ではありません。
必死で働く医療従事者を前に弱音は吐けません。
改めて感じるのは、特に医療は社会になくてはならない仕事であるということ。(他の仕事ももちろんそうですが)
その中でも最前線で患者対応をする医師や看護師、コメディカルの方々には敬意を表します。
自分も感染のリスクがある中、感染しているかもしれない患者を優しく丁寧に対応する。
医療従事者は使命感で働いていると感じます。
震災の時に自衛隊の方々が必死になって人命救助にあたったのと同じです。
「患者さまの治療のために」働く医療現場の方々から仕事への誇りを感じるからこそ、私もこの状況を何とかしたいと考えています。
無責任な感染者の健康責任は結局医療機関に来る
日本人は、海外と比べて危機感がないと言われています。
外出自粛の中、自分の意思で外に出て仮に新型コロナに感染したとしても、自己責任だと言われています。
当然感染は自分の責任ではありますが、自分で責任を持って自分を診察・治療をできる人はどれぐらいいるでしょうか。
きっとほとんどの方が、感染した後必ず医療機関にかかると思います。
自己責任で感染した人の治療は、結局医療従事者の責任になります。
今は世界全体が我慢の時です。
年代は関係ありません。
自分と家族と社会の健康を守るために、自粛要請を守って責任ある行動をしてほしいです。
政府は国民のための早急な判断を
ここ最近はニュースや新聞・ネット記事でも、新型コロナウイルスの話ばかりです。
特に政府の対応については賛否両論ですが、どちらかというと否定的な意見が多く見えます。
世界中が混乱に陥る中で、日本政府は国民のために何をすべきか。
給付金の受給資格者を差別化して良いのか。
マスク2枚で国民の不安は消えるのか。
感染拡大しないためにどう指示を出すべきか。
今生活できなくなりそうな人をどう救うのか。
日本経済が上向くためには。
誰が良い悪いはどうでも良いです。
日本と国民のために何が1番良いかを考えて実行できる、使命感と責任ある方々に政治をしてほしいと願います。
あまり期待はしていませんが。
一刻も早く世界が落ち着くよう、今できることをしっかりやっていきたいと感じました。