Restudy Life

うつを機に、人生学び直し。参考書と向き合う資格勉強、自分と向き合う人生勉強を綴ります

部下や後輩のモチベーションを上げる2つの方法!「聴く力」+「具体策実現」

みなさんは社員の、特に部下や後輩のモチベーションが低いことに悩んだ経験はないですか。

 

私も最近後輩が退職を考えていて、説得やモチベーションアップに頭を悩ませました。

 

その後輩に対して行ったのは、とにかく「話を聴く」「具体策を実現する」ことでした。

結果的に、今その後輩は少しやる気を出して仕事に取り組むよう変わってきました。

 

今回は「聴き方」で人のモチベーションを上げる方法と、更に大切な「後の具体的行動」についてお話したいと思います。

 

ちなみに、こちらの記事で私と後輩とのエピソードを記載しています。

 

 

www.jinjiro460.com

 

ご参考までに。

 

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話を聴く前に意識すべき心構え

いきなりのアドバイスや助言は逆効果

正直、仕事のモチベーションが低い人に対してアドバイスや助言をしたくなりませんか?

 

「もっと前向きに頑張らないと」

「お金もらってるんだしちゃんと働くべき」

「君のためを思って言っているんだ」

「俺の時はこうだった」

 

などなど。

 

でも、いくら正論でもいきなりは逆効果です。

それは「その人がどういう考え方で仕事をしているか」がわからないからです。

 

たいして関係ができてない人から正論を言われたとしても、相手は受け入れてくれません。

むしろ相手から見て嫌な人だったら、何を言われても嫌になります。

 

仕事や周囲に対してマイナスに考えている人は、いきなり聴く耳を持ってはくれません。

 

信頼関係を築くために聴き役

人に話を聞いてもらうには信頼関係が必要です。

ここで言う信頼関係とは「何でも言って良いんだ」と思ってもらうことです。

 

ただ話を聞くだけでもストレス発散にはなりますが、本当にその人が何を考えているかを聴くという姿勢が大切です。

 

そこには立場や年齢は関係ありません。

 

相手に聴く耳がないと仮定して、まず自分が話を聴く役になることが必要です。

 

それが、後々の信頼関係構築に繋がります。

 

なぜ話を聴くことが大切なのか

その人自身の悩みや考え方が理解できる

部下を持つ人に質問です。

 

「今部下が何に悩んでいるか細かく答えられる人はいますか?」

「部下がどんな理由で何の仕事に関わりたいかを知っていますか?」

 

答えられる上司はどれくらいいるでしょうか。

 

もし表面的なことしかわからなければ、もう少し話を聴いても良いかもしれません。

 

話を聴くことが大切なのは、その人にしかない悩みや考え方が理解できるからです。

 

後輩への教育や指導は、相手への理解がないと始まらない時代になりつつあります。

仕事だからとりあえずやれ!は通用しません。

 

信頼関係が構築できる聴き方のポイント

話を遮らず全部聴く

話を聴くと、当然違う価値観に触れます。

そこでつい「いや〜、でも〜、それは〜」と反論しがちになります。(私がそうです笑)

 

でもそこでグッとこらえて、話を遮らず最後まで聴くべきです。

 

私の場合「自分の誕生日に仕事の予定が入るのが嫌」と後輩に言われました。

正直、「いや仕事なんだから我慢しなさいよ。」と反論したくなったのを覚えています。

 

でも、そこで反論するより「自分の誕生日はプライベートの予定入れたいよね」と一旦受け入れるのです。

 

話の途中で意見を挟んでくる人に信頼関係は生まれません。

 

考え方や価値観の理由を聴く

話を全部聴いたとしても、そこから持論を語ってしまっては結局聴いていないのと同じです。

相手の考え方や価値観を知ったら、それを受け入れた後に理由を聴くことが大切です。

 

人は、話を聴いて受け入れてくれる人には自己開示しやすくなります。

 

先程の「自分の誕生日に仕事の予定があるのが嫌」という人には「何で誕生日に仕事の予定が入るのが嫌なのか」を聴くのです。

 

理由を聴くことで、誕生日を大切にしたいという考えを理解するのです。

 

ちなみに私の後輩の場合は「恋人とあまり会えないから誕生日くらいは一緒に過ごしたい」ということでした。

 

バースデー休暇を取り入れている企業もあるくらいなので、そういう価値観への理解は今の時代何も不自然ではありません。

 

聴いた後に重要な行動ポイント

人の話を聴くことが大切なのは、きっと多くの人が理解しているでしょう。

ただそれ以上に重要なのはその後の行動です。

 

助言ではなく具体策を一緒に考える

後輩の話が聴けたら、その時点で価値観や悩みは理解できます。

その後に行うのは、助言ではなく具体策を一緒に考えていくことです。

 

助言は結局自分の経験によるものです。

それよりも、せっかく話を聴けたのであれば相手の状況に応じた具体策を考えるべきです。

 

先程の「誕生日に仕事が入ってほしくない」と思う人がいるのなら、

「どうすれば誕生日に仕事を入れず休むことができるか」という具体策を考えるのです。

 

何か1つだけ叶えてあげる

具体策を考えてみたものの、なかなか実現できないこともあります。

どうしてもやらなければならない仕事、周りの目、自分の主張のし辛さ。

 

特に若手世代は、自分の要望があったとしてもそれを発信できずに不満を抱えたまま働いている人は多いと思います。

 

そこで、その人の要望を何か1つだけ叶えるために協力してあげるのです。

 

もちろん仕事に支障が出ないよう、代替案や日程調整、関係者への根回し等は必要です。

 

自分の理想を自分で作る力を見せる

ここで重要なのは、要望を叶えるのは部下や後輩を甘やかすためではないということです。

自分の要望は、行動することで叶えられるという姿勢を見せるのです。

 

自分が誕生日に仕事を入れたくなければ、仕事を問題なく進めつつ休むにはどうすべきか。

どうやって嫌味なく周りに伝えたら良いか。

他の仕事を高い精度でこなし、自分の主張を通しやすくする状況を作るのも1つです。

 

自分の理想を自分で作るために考えて行動ができるようになれば、その人の人生において大きなメリットとなるでしょう。

 

 

モチベーションアップのために必要な変化とは

理想の働き方が叶えば仕事に目が向く

仕事のモチベーションが上がらないのは、何かしら不満があるからです。

不満があるということは理想もあるはずです。

 

部下や後輩は、きっとその理想の叶え方がわからずに愚痴や不満を漏らして解消しようとているのでしょう。

 

もちろん仕事なので全部理想が叶うわけありません。

 

ただ、その不満が少しでも理想に近づけば、仕事に目を向ける余裕も増えてくるでしょう。

 

自分で考えて改善行動ができる

仕事を前向きに捉えてもらうためには、その人自身が中身から変わる必要があります。

 

でも、人が変わるためにはアドバイスや指導を繰り返すだけでは足りません。

 

本人が自分から考えて行動した時に、初めて大きな変化が現れるのです。

 

そのために私達ができることは何か。

 

・相手の話を聴き、受け入れ、理解する

・具体的な行動を一緒に考え実行する

・自分の理想を叶える姿を見せる

・自発的に考えるヒントを与え続ける

 

部下や後輩が望む働き方を理解し、それを自分で叶えられる力を付けるよう支援するのです。

 

自分の周りの環境が良くなっていく実感を与えることが、仕事へのモチベーションアップに繋がるでしょう。

 

後輩の前向きな変化が上司の喜び

人の育成には時間がかかります。

すぐに前向きになることはありません。

特に最近は世代間による価値観の違いが大きく、世代ごとの相互理解が難しく感じます。

その中で若手は立場的に弱くなりがちです。

 

いつの時代も人材育成は試行錯誤です。

今回例に挙げた手法が全く通じない相手もいるはずです。

 

でも、苦労しながらでも向き合ってきた相手が少しでも前向きになったり成長した姿が見れたりすると、本当に嬉しいと感じます。

 

子供が初めて歩いた時の喜びと同じ感覚です。

 

部下や後輩が自分の足で社会という荒波を歩いていけるために。

 

地道に相手と向き合い、モチベーションを上げることが上司側のモチベーションアップになることが最高の状態かもしれません。

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